
2027年7⽉7⽇、東京商⼯会議所⼥性会研修委員会(以下、研修委員会)による主催事業「リシャール・コラス⽒講演会」が開催されました。
本会は東京・丸の内の東京商⼯会議で⾏われ、⼥性会会員・⾮会員合わせて約180名の⽅にお集まりいただき、盛会となりました。

●講演者プロフィール:
リシャール・コラス(Richard Collasse)⽒
株式会社 TASAKI ホールディングス グローバル CEO
コラス⽒は在⽇フランス⼤使館勤務、⾹⽔・ファッションブランドのジバンシイ⽇本法⼈を経て、1995 年にフランスのファッションブランドであるシャネル株式会社の⽇本法⼈代表取締役社⻑に就任。2018 年までの 23 年間、シャネル史上歴代最⻑のトップとして、ラグジュアリービジネスを牽引してきた実業家。
⽇本における⾼級ブランドビジネスの発展と成功に功績があるコラス⽒は、在⽇フランス商⼯会議所会頭、欧州ビジネス協会会⻑を歴任。またフランス国家功労シュバリ⼯章、レジョン・ドヌール章、⽇本政府からは旭⽇重光章を受章している。
2024 年からイオン株式会社の社外取締役を務め、今年 2026 年、真珠製品を扱う株式会社TASAKI ホールディングスのグローバル CEO に就任。⽇本発ラグジュアリーブランドのグローバル展開を推進する役割を担っている。
TASAKI 公式サイト https://www.tasaki.co.jp/
●開会挨拶および主催者挨拶

講演会は、東京商⼯会議所⼥性会財津澄⼦会⻑の開会挨拶により開会し、能登すみれ研修委員会副委員⻑の司会のもと、進⾏されました。
主催者挨拶では、遠藤陽⼦副会⻑より、リシャール・コラス⽒は⻑年にわたりラグジュアリーブランド業界を牽引し、⽇本の真珠を世界へ発信することに尽⼒してきた⼈物であり、多くの⼥性経営者にとって憧れと夢を体現する存在であることが紹介されました。また、経営戦略やブランドづくりだけでなく、⼩説家としても活躍するコラス⽒から、美意識や価値観、⼈間⼒について学んでほしいとの期待が述べられました。
●リシャール・コラス氏 講演「憧れに近づく 仕事と人生のプロセス」
今回の講演では、コラス氏が在日フランス大使館、ジバンシィ・パルファム、ジバンシィ・ジャポン、シャネル、そして現在のTASAKIホールディングスでのご経験をもとに、ラグジュアリーブランドの本質や、日本ブランドの可能性について語られました。
特に、シャネル銀座ビル設立の秘話は、多くの参加者に強い感動を与えました。
コラス氏は、現在のTASAKIホールディングスでは「透明性」「傾聴」「共有」「ボトムアップ」「Win-Win」の5つをマネジメントの信条としています。経営層での女性活躍推進や、販売店スタッフ意見の積極的な採用など、現場の声を重視した組織づくりを進めていると説明されました。
また、TASAKIの強みとして、長崎県・九十九島、三重県・伊勢、愛媛県・宇和島の3か所に直営養殖場を持ち、自社で育てた真珠のうち上位4%のみを製品に使用するという、徹底した品質へのこだわりを紹介されました。さらに、創業以来の長い歴史の中で、海や森の環境を守り、あこや貝のDNA解明、海のプランクトン研究にも取り組むなど、自然と共生する事業を続けてきたことを説明されました。
コラス氏は、「日本初の、真のラグジュアリーブランドをつくる」という理念のもと、日本には職人の技術や美意識、自然観など世界に誇るべき文化がある一方で、「作品が自ら語る」という価値観が強く、自ら魅力を発信する文化が十分ではなかったと指摘されました。控えめであることは美徳ですが、ビジネスにおいてはブランドの価値を積極的に語ることが重要であり、「誰も語っていないことを語らなければならない」という考えを持ち続けてきたと話されました。
今回の講演を通して、日本には世界に誇る文化や技術があり、それらを自信を持って発信することが、日本ブランドの価値向上につながることを学びました。また、ラグジュアリーブランドは、優れた品質だけでなく、理念や物語を伝え続けることによって築かれるものであることが深く理解できました。
●和やかな雰囲気の中、惜しまれつつ閉会へ
講演終了後には、参加者との質疑応答が行われ、限られた時間の中でたくさんの質問が寄せられました。コラス氏には一つひとつの質問に丁寧に回答いただきました。
続いて、財津澄子会長より、講演への感謝を込めて花束が贈呈されました。
終始和やかな雰囲気の中で交流が行われ、中村鈴子副会長による閉会挨拶をもって、講演会は盛会のうちに締めくくられました。
研修委員会は引き続き、経営者の皆様に役⽴つ講演や勉強会などの企画推進に努めてまいります。
同⽇に⾏われた「東京商⼯会議所⼥性会 2026 年度総会・懇親会」記事はこちら
女性会への入会はこちら
委員会活動への参加希望・お問い合わせはこちら
(研修委員会)

