全国商工会議所女性会連合会新潟全国大会
〇2023年10月5日(木)~10月6日(金)/新潟県新潟市
〇東京商工会議所女性会参加者 36名
新潟県新潟市朱鷺メッセにおいて、第55回全国商工会議所女性会連合会新潟全国大会が開催されました。全国から約2,300名が一堂に会し、盛会となりました。
5日:
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーでは、新潟清心女子高等学校ダンス部の部員による華麗なダンスが披露されました。
講演会
講演会では「変革を促すリーダーシップとDE&I」という演題で長岡造形大学理事長佐々木順子氏が登壇しました。
佐々木氏は日本アイ・ビー・エム㈱やマイクロソフト㈱など複数の企業で役員等を歴任し、人材育成や多様性の推進にも積極的に取り組んできました。
講演ではこれまでの経験を踏まえた組織変革の方法について述べられ、"組織にイノベーションを起こすためには多様性が必要である。それと同時に、組織内で多様性を受け入れる企業風土の改革も必要である。また、個人もプライベートで新しいことにチャレンジする習慣を持つことが新しい発想やアイデアを生み、イノベーションを起こす源泉となる"などのお話をいただきました。
最後に"新しいことをここでやってみましょう"と提案され、全員でEverything's gonna be alright(すべて上手くいく)という言葉をゴスペルの音楽に合わせて三重奏で合唱しました。
懇親会
懇親会では、まず、長岡の花火がスクリーンに投影され、素晴らしい花火の観賞を疑似体験しました。そして、「華龍」の皆様が伝統芸能である新潟万代太鼓や篠笛を披露され、そのあと、約200年の歴史を誇る古町芸妓の粋な芸や佐渡おけさのアトラクションなどで、会場の参加者をおもてなしいただきました。
東京商工会議所女性会の参加者は、4つのテーブルに分かれて、美味しいお弁当と地酒を賞味し、楽しく歓談しました。
6日:
総会
開会宣言の後、いまいあい氏が「国歌」を独唱し、そのあと「商工会議所女性会の歌」を会場の皆で歌いました。
主催者挨拶を関東商工会議所女性会連合会畠山笑美子会長が行いました。挨拶では、東京商工会議所女性会が地域に果たす役割の重要性にふれました。そして、“変化の激しい時代に、未来を共に築くには、変化を恐れずに素早く対応する「チャレンジ力」と、強い意志で勇気をもって変化に挑む「チェンジ力」が必要となる。地域の活性化、女性活躍を強力に進めていくために、日本最大級の女性経営者団体としてその存在意義を高め、ともに活動して参りましょう”とお話をされました。
そのあと、歓迎挨拶を新潟県商工会議所女性会連合会会長佐野由香利氏、新潟商工会議所連合会会頭福田勝之氏から頂きました。
歓迎挨拶では、“2023年10月5日付けで新潟県商工会議所女性会連合会を発足し、これから女性会をさらに盛り上げていきます。新潟は豊かな海・川・山に囲まれているので、食財に恵まれ地域ごとにさまざまな食文化や歴史がはぐくまれてきました。この機会にその土地ならではの魅力に触れ、堪能ください”などのお話がありました。
来賓挨拶を新潟県知事花角英世氏、新潟市長中原八一氏、経済産業省関東経済産業局長太田雄彦氏から頂きました。
新潟県知事は、“エネルギー・原材料価格の高騰や少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少など、中小企業を取り巻く経営環境が厳しい状況にある中、地域経済を持続的に発展させていくためには変革と挑戦が不可欠である。こうした中で、「高い志をもって、自己の変革・向上を目指すリーダーとして凛と信をもって連携し、平和で心豊かな社会を築く」を活動指針に掲げる商工会議所女性会のメンバーが一堂に会し、自己研鑽を深め、交流の輪を広げることは大変意義深い”と述べられました。
「第22回女性起業家大賞」授賞式
最優秀賞に株式会社シーダ代表取締役社長矢野ひとみ氏、スタートアップ部門優秀賞にさくら助産院代表藤岡勢子氏、グロース部門最優秀賞に魔法のタイツ株式会社代表取締役増田美佳氏が受賞され、畠山笑美子会長より表彰状が授与されました。
次回の全国大会の開催地である滋賀の商工会議所女性会がPRを行いました。また、2025年に開催する大阪万博のアピールも行われました。
エクスカーション
総会が午前中で終了すると、午後からは希望するコースに分かれて、世界遺産である佐渡の観光名所をめぐるなど各々、エクスカーションに参加しました。
所感
コロナ禍が本格的に明けて初めての全国大会だったので参加者も多く、これまで充電してきたパワーが一気にはじけたような活気がありました。そして、新潟商工会議所女性会の皆様、地元の方々の歴史と文化を感じる素晴らしいおもてなしと充実した内容の大会でした。
(記:東京商工会議所女性会研修委員 石井清香)