【日時】2023年8月15日(月)15時~16時
【場所】オンライン開催 【参加者】合計42名
【講師】グランドデザイン株式会社代表取締役、北海道大学産学・地域協働推進機構人工知能活用マーケティング研究部門客員教授 小川和也氏
【講演内容について】
実務家で北海道大学客員教授として人工知能を研究している小川氏から、人工知能が将来人類にどのような影響を及ぼすのか、我々はどのように対峙し、人工知能を活用していけば良いのかについてご講演いただきました。
まず、小川氏は現在注目されているChatGTPを実務に生かすための活用方法を解説しました。そして、人工知能を社会にどう応用していけば良いのかという問題提起とともに、私たちがAIに負けずに、AIを活用していく立ち場でありつづけるためにはどういう努力と成長が必要なのかを解説しました。
小川氏によると研究者等の間では現在の議論の中心はAI(個別の分野・領域に特化し、1つの問題を解決することに特化した“特化型人工知能”)をどのように活用していったら良いかという内容です。しかし、20年後AIは様々な役割や課題を処理できる汎用型人工知能に発展し、さらにその10年後は人類で最も高い知能指数を超える仮定上の超知能に達し、人間の知能の全ての面を超えた人工知能ができると予想しています。つまり、その時代になれば、人間は人工知能をコントロールできなくなる恐れがあるので、今からどこまでAIを制御するのか未来を見据えた議論も同時に必要とのことです。
そして、ものすごいスピードで技術革新が進んでいる中で、価値のあり方も変化しています。2~30年後にはAIに仕事を奪われ、全雇用者の50%が失業するとも言われています。その状況で今できることは人間の質を高める機会を自らが努力して作り、個性を高めていくことが求められるとのことです。
小川氏には講演の最後にたくさんの質問にもお答えいただき、活発な意見交換もできた有意義な研修会となりました。
(研修委員会)