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活動報告

交流・観光委員会 主催
東商女性会今期初!『国際女性デーに考える「SDGsゴール5」』
~女性が輝く生き方をするには~

オンライン形式 パネルディスカッション&分科会

〇日時:2022年3月8日(火)15:00~17:00
〇会場:オンライン形式(ZOOM)
〇参加者:総勢42名

開会の様子:上段左から、登壇者・五味氏、若宮氏、小澤氏、下段左から、市瀬会長、内川副会長

東商女性会今季初!「国際女性デー」に寄せたイベント

3月8日は、国連が定める「国際女性デー」です。
交流・観光委員会では、東商女性会今期初!となる国際女性デーに寄せる企画として、『国際女性デーに考える「SDGsゴール5」~女性が輝く生き方をするには~』パネルディスカッション・分科会を開催いたしました。
最初に、内川あ也副会長が「国際女性デーに寄せるイベントに多くの出席者に感謝」の意を表して開会挨拶をし、続いて女性会を代表して市瀬優子会長が歓迎の挨拶を述べました。次に、梅本惠子副委員長が、国際女性デーやSDGsを含めて本日の趣旨説明をいたしました。

パネルディスカッションの様子:上段左から、登壇者・五味氏、若宮氏、下段左から、小澤氏、モデレーター・内川副会長

パネルディスカッション

続いて、内川あ也副会長がモデレーターとなり、パネルディスカッションを行いました。
まず、五味香織氏、若宮正子氏、小澤綾子氏の3人のパネリストに、プレゼンテーションをしていただきました。

五味香織 氏 毎日新聞 学芸部副部長

1998年4月、毎日新聞入社。2020年から社内有志によるジェンダーギャップを考える企画「声をつないで」のメンバー。 連載「境界を生きる」取材班で石橋湛山早稲田ジャーナリズム大賞受賞。連載「こうのとり追って」と「認知症新時代」取材班でファイザー医学記事賞。「SNS暴力」取材班(何れもも毎日新聞出版より単行本化)。

登壇者 五味香織 氏

五味氏は、2020年に社内の有志でジェンダーギャップを考える企画「声をつないで」を立ち上げました。2019年、性暴力被害で父親が無罪となる判決が4件続き、路上の抗議集会「フラワーデモ」が静かに広がり、街を行進しない、大音量で訴えない、何も決議しない、静かなデモは1年間で全都道府県に広がりました。これを取材した同志が集まり、記事を書き始めたのがきっかけです。
こうして始まった「声をつないで」は国際女性デーに寄せる連載企画となっており、「社会の日常に潜む小さな声にこそ、伝えるべきことがある。声なき声を、届けていきたい。」と語りました。

若宮正子 氏 世界最高齢アプリ開発者(現在86歳)

1935年4月19日生。2017年ゲームアプリ「hinadan」を開発。米国アップル社CEOに会議に招待される。同年より政府主催会議、デジタル庁、総務省等の構成員を務める。2018年、2020年に国連で講演。2021年に台湾の政務委員オードリー・タン氏とのトークショーを行った。エクセルアート考案者。著書「老いてこそデジタルを。」他

登壇者 若宮正子 氏

若宮氏は、58歳からパソコンを独学で習得し、81歳の時にゲームアプリ「hinadan」を開発しました。これにより米国アップル社CEOより国際会議に特別に招待され、「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されました。その名は瞬く間に世界に広がります。その後、数々の政府主催会議や省庁の構成員となり、会議に出席。国連はじめ全国各地で講演をされています。
例えば、「ウキペディアに女性を載せよう」、「女性に年齢を聞くのはタブーか?」など、男女格差に関する幅広い問題に視線を当て問題提起を行っています。86歳になっても活発な活動を続ける生き方に感銘する声が多く聞かれました。

小澤綾子 氏 筋ジストロフィーと闘う歌う車椅子 チャレンジャー

20歳の時に「進行性の難病筋ジストロフィー」の診断がつく。病気について歌い語り、全国、海外を周る。普段は日本IBM人事部でOLとしても活躍する。2021年東京パラリンピック閉会式出演。現在関西万博応援ソングを歌うバンドにも参加中。
著書「10年前の君へ 筋ジストロフィーと生きる」

登壇者 小澤綾子 氏

小澤氏は、若干20歳で難病の診断をされ、「元気でいられる時間が限られているなら、今を全力で楽しく生きていこう」と決め、病気について歌いながら語り、ファッションショーはじめ様々なイベント出演をし、2021年には東京パラリンピック閉会式の出演などを果たしました。
人口の15%の人が障害者なのに社会に出て来られていない、それを改善しようと、世界をバリアフリーにするあらゆる発信活動を行っています。「障害者は、障害者というくくりでしか見てもらえない、もっとそれぞれの個性を見てほしい。」「誰でも健康寿命が終わって残り10年間は生きるのに手助けが必要となる。いずれ自分も杖や車椅子を使うこともあると思って。」と訴えています。

分科会

3名のパネリストのオンライン上の部屋に参加者が分かれて、分科会を行いました。
五味香織氏 /進行:委員 深井敏江 書記:副委員長 山崎和子
若宮綾子氏 /進行:委員 桑田雅子 書記:委員 田村麻紀
小澤綾子氏 /進行:委員 守山菜穂子 書記:委員 瀬口寛子
各分科会はパネリストとの近い距離でディスカッションが出来て、国際女性デーに「SDGsゴール5」を考えるに相応しく、意識の高さや情熱、笑顔があふれていました。
終了後、内川あ也副会長が代表で、参加者からの事前質問を行い、パネリストからはアドバイスと力強いメッセージをいただきました。

締めくくりの様子 上段左から:登壇者:五味氏・若宮氏・小澤氏・市瀬会長 下段左から:内川副会長・畠山理事・柳内理事・中村委員長

そして、畠山笑美子理事から、本イベントのために、交流・観光委員会で作成した「好事例集」ハンドブック(冊子)についても触れた謝辞を、柳内光子理事から「リアルで開催できればさらによかったね。国際女性デーのイベントは女性会で続けていけるとよいね」と総括いたしました。中村清美委員長から、結びに世界をリードする女性首相の言葉を紹介して、参加者の笑顔の花咲く中で幕を閉じました。

閉会の様子
分科会1:五味氏(三段目右)
分科会2:若宮氏(三段目左)
分科会3:小澤氏(一段目左)

【所感:国際女性デーに寄せて】

国際女性デーに寄せての企画は、東商女性会では今期初の事業でした。
「国際女性デーの日に、女性会が主催してイベントが出来たことがとても嬉しかった」など嬉しい声をたくさんいただきました。また、後日の委員会で参加者が感想を述べた際にもそれぞれが、感動したことや印象深かったことが、ひしひしと伝わってきました。

(記:交流・観光委員会)