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活動報告

東商女性会国際ビジネス委員会主催・全体事業
「台湾の魅力:最新の話題と台湾女性経営者の今」
~キーワード:‘女力’に学ぶ

2022年3月4日午後2時より、東商女性会初の海外オンライン事業として「台湾の魅力」が 一部:講演会と二部:対談の形で、会員39名が参加いたしました。
司会は須永明美委員長で、海を越えて語り掛ける市瀬優子会長のあいさつにより開会し、講演者紹介は遠藤陽子副委員長によりご講演者本人にバトンが渡され進行しました。

コロナ禍で、他国の姿にじかに触れるのが難しい中、会員皆様と現地をつないでのひとときは、ご講演者のお人柄とご準備もあって、たいへんに楽しく有意義なものとなりました。

Amy Ling氏

お話しいただいたのは、台湾食品業界第一線で女性経営者としてご活躍、日本に留学経験を持つことから、日本語は勿論、日本文化にも精通していらっしゃるAmy Ling氏でした。

はじめに、創業51年を迎える御社のご紹介が、そのまま台湾の食事情と重なり、美味しそうな映像が数々現れました。エキゾチックなドラゴンフルーツ農場での光景には、Zoom画面でも目を丸くされる方々の姿が見られました。

続いて、台湾の歴史と文化を、50年間の日本とのつながりを交えて語られ、現在の台湾の産業や経済の概要まで、事前資料とも合わせ、分かりやすく知る事が出来ました。コロナ禍以前には、相互に旅行者数も多く、日本に親近感を感じ、災害時にも真っ先に飛んできてくださった台湾ですが、今回のコロナ対策でもめざましい効果をあげ、日本も学ぶところ大でした。

そんな台湾は現在、蔡英文総統に率いられ、政治、経済面での女性パワーが、アジアの中でも突出しています。もちろん、そのキーワードは現地でも「女力」ということで、様々な分野で世界に羽ばたく、台湾女性リーダー方の個性あふれるめざましい活躍ぶりを、ご紹介いただきました。合わせて知る、デリや美容院でのようすなど、台湾女性たちの日常生活も興味深く、訪れたい気持ちがかきたてられました。

直前に公式発表された、台湾による日本の東北産物の輸入再開も話題となり、同じ島国である台湾と日本の協力を、より強めたいとの今後への気持ちも確認されました。
富士山より高い新高山の頂から、青空を背に旗をふって歌う台湾少数民族の声に送られて第一部が終了しました。

後半は緒方副会長との対談形式で、台湾の実情に、さらに踏み込みました。
1.海外取引での自社ブランドの発信 
→ 一番に気を遣うのは商品開発、良い物は文化の違いを越えて利益を生む商品となる。
2.事業の海外展開への不安の有無
→ 積極的に培った実践的な語学力と、台湾が歴史的に持つ、国際経済に向けて開かれてきた目により、さしたる不安なく海外展開をとげている経営者が多い。
3.事業家としての国や行政への働きかけや活用
→ 海外展開に対しての、国などからの補助金は特に無いが、開発の際の研究に国や行政を活用している。国際的競争力を持つ製品となるよう、開発費の助成に、申請を出すことが多い。
など、事前のアンケートによる質問も含め、国際ビジネスの要点について知識を深めました。

周囲の国々との関係、寄せくる感染症への対策、世界的気候変動に対応するESG 経営の取組みなど、私たちの企業をとりまく環境は、今やグローバル感なしでは語れません。

石井清香副委員長による記念写真撮影では、皆さん笑顔で画面に向かいました。その後、今後も増してゆく、台湾と日本の相互理解や、より良い関係性の構築などについて、互いに取り組む心を約束し、名残り惜しくも和やかな雰囲気の中で閉会となりました。

*ESG経営:「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(管理体制)」の3語から成る略語で、環境汚染や社会的規範、コーポレートガバナンスの遵守を重視した経営スタイルのことを指します。