平成26年10月17日～18日、町田商工会議所女性会、武蔵野商工会議所女性会の皆様にもご参加頂き、福島への被災地視察会が行われました。

　福島駅到着後、昼食を囲んで行われた福島商工会議所女性会の皆様との意見交換会では、インフラ・教育・産業などあらゆる分野での復興の進行状況が一覧となった参考資料を元に、それぞれの立場からの経験なども踏まえた有意義な意見交換が行われました。
　その後向かった果樹園では、実際に農園の方から風評被害の実情についてお話を伺う機会を得ました。
丹精込めて育てた作物が安全であるという保障がついているにもかかわらず、以前のような活発な引き合いには至っていないという現状に、参加者の胸には様々な思いが廻ったことと思います。
ご講演の後は、甘い香りの漂う果樹園で、たわわに実る新鮮でみずみずしいリンゴやナシなどに舌鼓を打ちました。帰り際には、沢山の商品の発送依頼があったことは言うまでもありません。
　その日の最後のプログラムである夕食懇親会では、素晴らしい夜景を楽しみながら、更に多くの福島女性会の方々との交流を行うことが出来ました。
　翌日は津波被害のあった相馬地区へ。現地ガイドさんの説明を受けながら穏やかに広がる海が牙をむいたときの様子を想像し、背筋が凍る思いをしました。
バスの両側には、おそらくこの時期黄金色の水田が広がっていたであろう一面の荒れ果てた荒野が広がり、閑散とした街の所々で除染作業をする人々の姿も見られました。
「震災後3年半を過ぎた今を知る」という目的の今回の視察を通し、時と共に必要な支援の形も変わってくること、それに対応するには現地の声を聴くネットワークと柔軟な体制が必要であるという認識を新たにすることが出来た、女性会ならではのとても有意義な旅となりました。

（記：社会貢献委員会）