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活動報告

社会貢献委員会主催 講演会
「私の社会貢献活動 ~“人の為”が“偽”にならないために~」

日時:平成24年6月19日 18:00~19:30
場所:東京商工会議所 特別会議室S
講師:バーバラ寺岡氏

 6月19日、東京商工会議所ビル特別会議室に於いて、バーバラ寺岡氏による講演会が行われました。当日は強い風雨に見舞われたものの、多くの来場者が足を運ばれました。

 料理研究家として著名なバーバラ寺岡氏ですが、その人生は波乱に富んだものです。
「人生を通じて一貫して心に留めているのが、人に尽くすにはまず自らがその責務に応えられる心身の健康を維持すること」とのお話から始まり、「人の為、人の為と言って行動する中には、どこかに欺く気持が入っているものです。人偏に為と書いて偽となるのも何かの暗示ではないでしょうか。人の為、というより自分の為にしていることが誰かの為になるものであるという父の教えから、まずは人に尽くす上で基本となる自分自身の健康を管理する事を大切に考えるようになったのです。」と続きました。

 外国にて半ば身を隠した生活をしていた6歳位の時には、水汲みや馬の世話などの労働を余儀なくされ、食生活も大変に偏ったものであったとのこと。その過酷な幼少時代の生活の影響か、アトピーや結核、そして若くして膠原病という難病を患ってしまいます。様々な疾患を抱えあらゆる治療を試みたものの、その効果は期待できるものではありませんでした。重度の肥満にも悩まされ18歳で吐血。十二指腸を摘出してからは鉄分の吸収が出来なくなり、薬での治療はますます困難となります。
 万策尽きた頃、かねてより食べ物で治らない病は薬でも治療は不可能と聞かされてきたことを思い出します。そして昔から言い伝えられていた先人の知恵や自然の法則などをもとに素材のルーツを調べる事でその効能や特性を理解し、様々な研究を重ね、その結果健康な体を取り戻すに至ります。
 現在は健康に問題を抱えている多くの人を食の面から救いたいという気持ちから、自身が効果を確認した健康法を広く伝えることに力を尽くしているところです。

 また、その他にも歴史にまつわるお話や、斬新な切り口からの健康維持の秘訣などの実例を多数ご紹介頂きました。例えば、ソムリエのそもそもの役割は、毒殺が横行していた時代にカトリーヌ王女が身を守る為においた毒見係であったというお話がありました。携えている銀のグラスは毒による変色を見る為、黒いエプロンは万が一を常に意識しての装束。そして何よりも味を正確に習得する事で毒から自身を守る必要があったことから、いつの間にかその道を極めることに繋がった事など、参加者は興味深い様子で聞き入っていました。
 更に、女性にとって余分な脂肪は気になるものですが、脂肪の溜まりやすいのは冷えている場所であること。冷えている場所を温める事で脂肪が落ちることがあるなどのお話も頂きました。

 一般的に認識されている情報も、実は別の見解があるというお話、昔話にちなんだユニークで興味深いお話の数々に、会場からは絶え間なく笑い声や感嘆の声が漏れ、活気溢れる講演会でした。

〔記:社会貢献委員会〕