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活動報告

第42回 全国商工会議所女性会連合会 宮崎全国大会

主催 日本商工会議所・全国商工会議所女性会連合会
(社)宮崎県商工会議所連合会・宮崎県商工会議所女性会連合会

 平成22年10月16日(土)宮崎県宮崎市山崎町、フェニックスシーガイア・リゾート内ワールドコンベンションセンターに於いて、第42回全国商工会議所女性会連合会 宮崎全国大会が開催されました。
 全国286の女性会から、約2500名の会員が参会し、東商女性会からは、吉川会長、井上・畠山両副会長を始めとする40余名の会員が参加しました。

 最初に主催者である吉川稲美 全国商工会議所女性会連合会会長が挨拶に立ち、今年4月当地宮崎で発生した口蹄疫問題にふれ、県下の方々の被られた経済的、精神的痛手を慰謝し、そうした中での全国大会の開催に多大なる尽力をされた宮崎県のすべての関係各位に深い謝意を述べました。更に「私達全商女性連は、全国403女性会、2万5000名を超える会員で構成されております。本日、全国各地より参集下さいました2500余名の皆様と、今般の災禍に遭われました宮崎県内の皆様とが心を触れ合う中で、お互いに助け合い支えあう、そうした絆を強められる大会となりましたら大変嬉しく思います。
 ところで先月中旬、APECに加盟する21カ国・地域の産業界、学会、行政、民間団体などの女性リーダーで構成される‘女性リーダーズネットワーク’の会議が東京で開催されました。そこでのテーマは‘女性による新たな経済活動の創造~人・自然・文化を生かす~’でした。今までの価値観、ビジネスモデルでは立ちゆかなくなってきていること、また数字だけに頼らない、精神性、見えない部分をも視野に入れた共存共栄が大切であるという意見で一致していたように感じました。日本の原点とも言われるこの宮崎の地で、人間の原点‘命の使い方’を考え、この転換期の時を共に越えて参りませんか。」と結ばれました。

 岡村正 日本商工会議所会頭はご挨拶の始めに、来賓の滝本徹 経済産業省九州経済産業局長、戸敷正 宮崎市長ほか宮崎県関係者に謝辞を述べ、全国商工会議所女性会連合会には、日頃から全国の女性会との緊密な連携の下、商工会議所の一翼を担う重要な組織として多大なる貢献を頂いており、深く敬意を表すると述べられました。「日本商工会議所といたしましては、中小企業や地域経済の活力強化に向け、政府・国会に対し、景気対策の迅速な実施‘新成長戦略’の早期着手、円高対策の早急な実行等を強く主張致して来ております。今後、政府・国会におかれましては一致協力して、スピード感を持って果敢に実施して頂きたいと思います。
 私共は現在、数々の難題に直面しておりますが、商工会議所活動の原点に立ち返り、今こそ商工会議所の出番だという気概を持って、全国515の商工会議所がより一層連携し総力をあげて、商工会議所の使命、役割を果たして行く必要があります。今回の宮崎大会を契機に、会員相互の連携と交流の輪を更に広げ、女性の皆様が一層活躍できる環境整備に向け益々活発に事業を展開されますよう、心からご期待申し上げます。」と結ばれました。

 高柳節子 宮崎県商工会議所女性会連合会会長、清水英男(社)宮崎県商工会議所連合会 会頭職務代行者副会頭のご挨拶の後、菅直人 内閣総理大臣のメッセージ、東国原英夫 宮崎県知事の祝辞が代読され、来賓の滝本徹 経済産業省九州経済産業局長、戸敷正 宮崎市長からお祝いの言葉を賜りました。
 その後、本大会にご臨席を賜った来賓の皆様方の紹介と役員の紹介が行なわれました。

 続いて、恒例の本大会参加女性会の紹介が行なわれ、全国各地から参会した女性会の華やかにして力強いエールの交換が繰り広げられました。

 式典は愈々佳境に入り、第9回女性起業家大賞授賞式に移りました。最優秀賞は、阪本惠子氏 株式会社ビッグバイオ 代表取締役(熊本県)が、「納豆菌群を利用した水質浄化ブロックのオンリーワン商品の開発」により受賞しました。その他、スタートアップ部門では5氏、グロース部門では2氏が受賞しました。
 全国商工会議所女性会連合会表彰授与式では、第2条 特別功労賞は原芳江 五所川原商工会議所女性会会長を始めとする22氏が受賞し、代表して原氏に表彰状が授与されました。
 第3条第1項 組織強化(会員増強)では、五所川原商工会議所女性会ほか11女性会が選ばれました。第3条2項(事業活動)に基付く「個として光る」女性会事業表彰では、最優秀賞(日本商工会議所会頭賞)は酒田商工会議所女性会が受賞し、岡村会頭より表彰状が授与されました。また、優秀賞(全国商工会議所女性会連合会会長賞)は、四日市商工会議所女性部と日向商工会議所女性会が受賞し、吉川稲美会長より表彰状が授与されました。また会長特別賞は、大館商工会議所女性会・守口門真商工会議所女性会・福山商工会議所女性会が受賞しました。

続いて、宮崎県における口蹄疫被害に対する義援金募金の贈呈式では、全国各地から集まった4,868,000円の義援金が吉川会長から高柳会長へ贈呈されました。高柳会長は、「宮崎県の被った絶大なる被害を克服する力が湧いてきました。皆様の多大なるお力添えに感謝致します。」と謝辞を述べられました。

次回(第43回)全国大会開催地である「浜松市」(静岡県)についての紹介が行なわれ、
鈴木康友浜松市長から「市政100周年を迎え、また政令指定都市として10周年を迎える浜松市は、浜名湖などの観光資源も満載でございます。また浜松は女性の元気を刺激する所でもあります。市と市民をあげて皆様を歓迎致します。」とのメッセージを頂きました。

~記念講演会~

「鐘が鳴り響く瞬間」という演題で、宮崎県西郡氏出身の高野由美子氏((株)オリエンタルランド取締役常務執行役員・(株)ミリアルリゾートホテルズ代表取締役社長)による講演があり、女性トップリーダーとしての哲学を伺いました。

〔記・写真:女性会情報広報部〕

― 神話の里・青い海・緑の大地みやざき ―

参加会員懇親会感想:後藤愛子

 大会前日の15日に同会場で行われた懇親会は、笛や鼓の音と共に神話の天岩戸を題材にした‘高千穂神楽’で始まりました。

 宮崎女性会の高柳会長と、知事の、どちらのご挨拶の中でも「この度の口蹄疫問題で、全国女性会の皆様の心温かいご支援のお陰で勇気づけられ大変感謝しております。」との御礼の言葉があり、助け合いの精神と思いやる心は大勢の人達の力となり、互いの心が応え合う様は、壮観そのものと感心しました。一人で頑張るよりも、多勢のこの女性の底力を感じることこそが仕事面での勇気にも繋がります。

 不景気で暗いイメージしかない昨今、宮崎県内85の企業・団体が出展する物産展では熱気とパワーがみなぎり、お買い物風景はまさに圧巻、本当に不景気かなと感ずるほどでした。宮崎女性会の皆様大変お世話になりました。