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活動報告

関東商工会議所女性会連合会総会 静岡大会

 平成21年4月17日(金)、静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」に於いて、第25回関東商工会議所女性会連合会総会「静岡大会」が開催されました。1都8県74女性会から、727名の会員が一堂に会し、春爛漫の当地に尚一層の華やかさを添える記念すべき大会となりました。私達東京商工会議所女性会からは、小泉清子名誉会長(関商女性連会長)、吉川稲美会長、井上象英副会長、阿久津扶見副会長、安間百合子顧問、他多数の会員が参加致しました。芸術と文化を運ぶ~大いなる船~という意味の、船の形をした会場のエントランスには、白いジャケットに薄いオレンジ色のスカーフをあしらった装いの静岡県内9商工会議所女性会の皆様が整列され、参加者は明るい笑顔で迎えられました。総会会場の中ホール「大地」のエントランスには、さすがに静岡ならではの自然の恵みを感じさせる豊かな物産が所狭しと準備されていました。お茶の香りに誘われるかの様に、参加者は会場に入場し、総会の開始を待ちました。

 午後1時、いよいよ総会が始まりました。開会の辞、国歌斉唱、商工会議所女性会の歌斉唱と進み、小泉清子会長が主催者としてご挨拶をなさいました。始めに、「やがて端午の節句がやって参りますが、この5月は一番良い季節でございます。100年に一度の不況といわれているさ中にあってお集り頂き大変嬉しく、関商女性連の皆様の心意気を沢山感じております。御来賓の皆様には静岡大会に公務ご多忙の中ご臨席を賜り誠に有難うございます。

 また、25回目開催にあたり、このように立派に開催して頂きました静岡県内各商工会議所及び各方面ご尽力頂きましたすべての関係者の皆様に心から感謝し、厚く御礼申し上げます。」との謝辞を述べられました。更に続けて、「アメリカに端を発した世界的不況が、各企業、家計に影を落とし始めております。そういう中に在りまして、関東商工会議所女性会連合会は地域に密着し、関東75商工会議所管内、全約5700名の会員が女性ならではの知恵を発揮し、旺盛な行動力で日本の未来を切り開いて行くべく奮闘致しております。男女共同参画社会を更に発展させるため、一層の努力をして参りましょう。平成17年から3年間、「チア・ビジネスウーマン」の活動を1都8県のそれぞれの地域に即した内容で実施して参りました。今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りたく、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 当地静岡県は、歴史上の天下人(伊豆~源頼朝、三河~徳川家康)を輩出したばかりでなく、多くの日本一、例えば富士山、魚の水上げ量(焼津漁港)、水深(駿河湾)、湧水量、お茶、わさび等、を有する素晴らしいお国柄です。この地(静岡)をビジネスの益々の発展の地として頂きたいと存じます。皆様の益々のご健勝、ご発展をお祈り申し上げます。」と締め括られました。

 次に、静岡商工会議所会頭 松浦康男様から歓迎のご挨拶を頂きました。「4月20日は新茶の初摘みです。今大会は、13年振りに1都8県からのお客様をお迎えしての開催であります。静岡市と清水市が合併し、人口70万人の全国14番目の政令指定都市として更に発展を遂げ今日に至っております。富士静岡空港が6月6日開港の予定でありますし、駿河湾を世界遺産に登録する予定もあります。徳川家ゆかりの土地である当地はまた、ちびまるこちゃんの作者、さくらももこさんの出身地でもありますし、多くの人材、美味しい食材、食べ物の宝庫でもあります。」と話されました。最後に、昨年秋のリーマンショック以来の経済危機に言及され、「中小企業が瀕している存亡の危機に対し、政府による迅速な金融支援と抜本的な対策が切望され、雇用対策が最重要課題と考えられます。」と述べられ、「商工会議所の果たす役割も、女性会の今後の活動・活躍の場も広がるでしょう。女性の持つしなやかな感性で、地域社会において存分にリーダーシップを発揮して欲しい。」と述べられました。

 多数のご来賓の方々の中から代表して、経済産業省関東経済局 地域経済部部長 吉澤雅隆様、静岡県副知事 花森憲一様、静岡市長 小嶋善吉様、日本商工会議所 専務理事 中村利雄様から数々のご挨拶を賜りました。皆様方からは、異口同音に私達女性会に対する謝意を表して頂きましたが、「今我が国が直面する危機を連携して乗り越えて行こう」「女性会の更なる協力と貢献を期待する」との強いメッセージがこめられたご挨拶を頂戴致しました。すべて、女性会への熱いエールと受けとめ、心を新たにした会員が多かったのではと思われます。

 恒例により、参加女性会紹介(エールの交換)が行われ、一堂に会する事の意義を再確認することができました。

 次に議件に入り、事務局から、平成20年度事業報告(案)、同収支決算(案)、同21年度事業計画(案)、同収支予算(案)について説明を受け、原案通り承認されました。その後、次回第26回開催地である、埼玉県、さいたま商工会議所女性会小山静江会長から、埼玉県についてのプレゼンテーションが行われました。

 最後に、政策委員会報告が、政策委員長である千葉商工会議所女性会 安田純代会長からなされました。1都8県、11件の事業展開報告があり、平成17年から20年まで、安田会長の強いリーダーシップの基に実行、実現した活動結果が映像で披露されました。
 大きな感動と、結束の力を再度実感する中で、平成21年度からのテーマである、「環境」と「教育」問題への抱負を胸に、盛会のうちに本大会が閉会致しました。

 午後3時15分から、同ホールにおいて、記念講演会が始まりました。

~記念講演会~

姫野 友美 先生
静岡市出身。東京医科歯科大学卒業・医学博士。日本薬科大学漢方薬学科教授、ひめのともみクリニック院長。
“女 力”をアップするアンチエイジングと人間関係力~イキイキ・ワクワクライフの勧め~

と題して、約1時間半に及ぶ学術的でユーモアに富んだ姫野先生の講演を拝聴致しました。「物忘れ、疲れやすい、若い時ほど気力が出ない、肌に張りがなくなった、etc.」・・こんな悩みを抱えている私達に、「大丈夫ですよ!心と体を正しくケァすることで人生は変わります。年齢と共に蓄えられるのが“女 力”-めぢから-です。そして何より柔軟に環境と融合し、人間関係では豊かな包容力を発揮するのも“女 力”ではないでしょうか。」ということで、医学的、栄養学的、人間行動学的見地等様々な観点からとても楽しく理解し易く講演して頂きました。スライドショーによる視覚的刺激の連続だけでも、充分“女 力”がついたような気が致しましたが、やはり日頃よりの心掛けが最も大切と改めて知らされた講演でした。

~物産展~

 静岡といえばお茶。お茶の専門店からの出店が多く、“利き茶”をさせて頂きました。
其の他、さくらえびに始まる駿河湾の海産物、わさび、美味しいお菓子の数々等、特産品、名産品がところ狭しと並んでおりました。豊穣な海・山・川からの恵みと、それを愛する静岡の方々の温かく優しい真心に包まれて、お土産の購入をする会員達の表情もとても和やかでした 。

~アトラクション・懇親会~

 午後5時から、会場を大ホール「海」に移し、富岳太鼓の響きと共に懇親会が始まりました。静岡商工会議所女性会 長谷川令子会長から、「エコ活動の一環として、緑茶染めの箸袋とカテキンの飴をお土産にされた」とのお話がありました。続いて、沼津商工会議所女性会 中野ひとみ会長からは、「この夜の懇親会は海と船をイメージして、船上パーティー風に致しました。」というご挨拶がありました。
 富岳太鼓は、日本一の霊峰富士の麓、静岡県御殿場市に1977年設立されました。社会福祉法人富岳会の理事長山内令子氏が、施設を利用する知的障害の方々のセラピーとして、和太鼓に着目したことから始まったそうです。富岳太鼓は、日本人の魂を揺さぶる響き、リズム、躍動感、喜びなど、打てば響く和太鼓の可能性をフルに発揮し、知的障害者セラピーのみならず、青少年の健全育成、企業の社員研修プログラムまで広がりを見せ、国内外を問わず高い評価を得ているそうです。本日出演の、富岳太鼓「雷神組」は、富岳会に勤務する保育士、障害者施設の支援員、高齢者施設の介護士と一般市民によって構成されており、若者達の心の通った演奏は素晴らしいものでした。

 次なる舞台は、一転してモダンジャズ演奏とボーカルで、即興性溢れるアバンギャルドな面とムーディーでメロディックな面を併せ持つ、「Hiroko Williams&Yutaka Kubota Quartet」による素敵なひとときでした。
 最後に、ジャグリング・エンターティナーであり、ジャグリングによるセラピーの試みでも定評のある「ダンディーGO」氏による、華麗なるマジックショーでアトラクションが終了しました。

 バラエティ豊かなアトラクションを楽しみつつ、各テーブルでは、会員間の交流が和やかに進み、数々の山海の珍味を斬新にアレンジした美味しいおもてなしに、心行くまで静岡の春の宵を満喫することができました。

(記:中西 志保美 他)