第24回関東商工会議所女性会連合会総会は浦安の東京ベイホテル東急で、73商工会議所女性会（97１名）の出席により盛大に行われました。
１． 総会 午後1時30分～3時30分 於インペリアルホール
はじめに主催者側として小泉清子関商女性連会長からご挨拶がありました。
「最近の日本経済は原油高の影響が企業にも大きな影を落としています。女性会は地域社会のリーダーとしての役割をこれまで以上に必要とされるのではないでしょうか。総会員数6000名のネットワークのもと、平和でこころ豊かな日本を築くための活動や、男女平等参画社会の実現を目指すため一致団結を計って参りたいと存じます。」と話され、山本周五郎の『青べか物語』にも登場する、浦安の人情味溢れる強い女性像を紹介され、その伝統精神は浦安で今活躍していらっしゃる女性達に引き継がれており、日本精神が薄れかけている今こそ女性のパワーを発揮して、真の日本人への原点回帰を目指して行こうではありませんか、と情熱を持って話されました。
引き続き、浦安総会を設営された浦安商工会議所の柳内光子会頭からまた藤田経済産業省関東経済産業局長、松崎浦安市長他ご来賓の方々からのご挨拶がありました。その後今回出席した73女性会の紹介があり、各女性会によってそれぞれ色とりどりのスカーフや小物を使ってアピールがなされました。
議題としては、平成19年度事業報告並びに収支決算案が承認され、また、平成20年度事業計画案並びに収支予算案が提示承認されました。平成20年度は新たに浜松が加わり、計75女性会、会員数5925名となりました。
次の総会は平成21年4月17日（金）に静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」で開催されることが発表され、静岡商工会議所女性会より静岡市の紹介がされるなど、早くも来年に向けて歓迎のメッセージをいただきました。
次に政策委員会報告として、女性経営者支援事業「チア・ビジネスウーマン2007」の実施報告が委員長の千葉商工会議所女性会の安田会長より行われ、最後に小泉会長がNHK大河ドラマからの言葉になぞらえて、「女の道は一本道、地域社会に貢献することは誇りでございます」と述べられ、拍手のうちに閉会となりました。
２．記念講演会 午後3時45分～5時
講師にジャーナリストの桜井よしこ氏を迎え「女性が輝く時代」のテーマで講演が行われました。桜井氏は清楚な和服姿で登場、思わず拍手が沸き起こりました。
「あと3年ほど経って今のこの時期を振り返ってみると、本当にあの時大変な分かれ道だったんだなーということがわかるほど、今のアジア情勢と世界情勢は激変しているのです。変化を認識することからこの国の為に何をすべきかということが見えてきます。」と話され、まずは今、日本を取り巻く国際情勢の変化について、中国、アメリカ、ロシアそれぞれの力関係と、特に日本にとって直接影響の大きい中国の南下政策について話されました。
また、折しも日中首脳会談のため胡錦濤主席が来日するこの時期にあたり、これからの日中関係の問題点、日本として国の取るべき態度について言及されました。政治経済、国際情勢、歴史問題など多岐にわたる情報と共に、日本を思う熱い思いが伝わってまいりました。
３．千葉県物産展 午後5時～6時
ロビーにて開かれた、千葉県の海産物や落花生を中心とする物産展で皆様お土産をお買い求めになられたり、喫茶でお茶を召し上がるなどしてくつろがれました。
４・懇親会 午後6時～7時30分
総会ご出席の各女性会の方々に加えて、本年11月に沖縄で開催されます全国商工会議所女性会連合会の全国大会に当たり、沖縄からアピールの為に日帰りで参加したという女性会の皆様の熱意が加わり、懇親会は盛況に行われました。
乾杯の挨拶に立たれた吉川東商女性会会長からは、浦安大会開催にご尽力いただいた浦安商工会議所はじめ関係者の皆様へ感謝の言葉が述べられ、先に総会でご挨拶なさった松崎浦安市長がご紹介された「浦安」の地名の由来に触れ、「浦」とは水辺と岸辺の境を意味し、「安」は安らかであるようにという祈りの意味で命名されたというお話に因み、そのような浦安の地で今日大会が開催されたことも意義深く、昨今の日本の状況を憂い、私たちは日本女性が持つ本来の「協調、包容力、忍耐力、育む力」などを発揮しながら、地域社会に貢献できますよう、そして何よりも我が国の安寧を祈って、この祈りの地から心をこめて乾杯しましょうと挨拶され、乾杯されました。
会が進むにつれ、席を立たれてあちこちの会員の方々と談笑し、お写真を取られる方も多く、懇親の輪が広がりました。
５．アトラクション 午後7時30分～8時
パリ生まれのシャンソン歌手、パトリック・ヌジェ氏とヌジェ氏に師事して活躍中のシャンソン歌手、ミカコ氏によるコンサートが催されました。ヌジェ氏の奏でるアコーディオンと二人の息の合った歌声に、しばし日本にいることを忘れるひと時でした。
その後浦安商工会議所女性会の皆様のお見送りを受け、感謝のうちに、無事第24回関商女性会浦安大会の幕を閉じました。
（記：中西志保美・伏屋ひろ美）
