清々しい秋の一日、平成19年10月20日(土)東京商工会議所国際会議場に172名の会員や外部の参加者が集い、「チア!ビジネスウーマン2007in東京(東京・武蔵野・町田商工会議所女性会、内閣府主催、関東商工会議所女性会後援)」が開催されました。
パネルディスカッションには、休業者の職場復帰サポートシステム開発で話題の株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役小室淑恵氏、『女たちは管理職をめざす』の作者で東京女学館大学国際教養学部教授西山昭彦氏、経済産業省資源エネルギー庁総合政策課課長補佐児玉直美氏をパネリストに迎え、元NHKアナウンサーでキャスターの草野満代氏をコーディネーターに開会されました。
ディスカッションでは「ワークライフバランス」という言葉がようやくここ数年で浸透し、「ワークライフバランス」の施行は企業利益に結びつく事を企業が理解し始めた。そして取り組んでいる企業は、女性の比率が高く、ライフバランスを施行しつつ男女均等に処遇する会社の利益率が高いとの説明がありました。
今後の女性と仕事のあり様としては、時間の長さではなく成果としての評価が必要であり、色々なロールモデルとなるように女性同士のネットワーク作りが大切と言われました。
更に、求められる女性リーダー像とは、全て自分がやるのではなく部下と相談しながら「任せられる人」が望まれ、また、女性の弱点は社内政治に疎いところであり、それをカバーするためには、自分自身が参加しなくてもうまく情報を取り入れる事が重要であるとのお話でした。
そのような女性のキャリアを育てるためには、トップが社内の何割を女性にするという数値目標をたて、管理職の意識を変えて行く必要があるとのお話がありました。
未来に向かって明るいメッセージを伺いながら、白熱したパネルディスカッションは終了しました。
(記:石野康子)
第2部参加者交流懇親
午後2時より2時間にわたり今を輝く女性の若きリーダーや専門家の講演を熱心に全身で受け止めていた参加者は、そのままの熱気をこめてパーティー会場に移動しました。パネリストの前には長蛇の列が出来、名刺交換など交流の場は盛り上がっていました。すれ違う場所もないほどの混雑の中、次世代を目差す参加者のあふれんばかりのエネルギーを感じました。
(記:西尾多恵子)