下町の人情の息付く街での開催
2月21日に研修部ものづくりグループの体験型シリーズセミナー「日本の伝統技術から新たな経営視点を探る」の第1回セミナーが羽衣銀座本店にて開催されました。定員25名という枠を遥かに超える37名が参加しました。
今回は「炭と鉄瓶、そして漆」と題し、講師に美術工芸家の塚本尚司先生をお迎えし、第一部では講話を、第二部では体験学習という2部構成にて実施をいたしました。
第一部では塚本先生より、日本古来から環境に寄り添って育まれてきた炭・鉄・漆の「ものづくりの歴史」をお話いただくと共に、外国製の安価な材料が出回る昨今、国産の高額な炭や漆・そして和鉄は製造の技術さえも失われつつある現状だそうで、「地球環境保護も考慮せずに安価な材料を世界中に求めるのではなく、日本人はもっと日本古来の環境と共存してきたものづくり文化と伝統を見直しましょう」と、塚本先生は日本の未来を心配され熱く語って下さいました。
第二部では実際に火鉢・鉄瓶・白炭でウーロン茶・お煎茶・燗酒を戴き、心身共に癒されながら、日本のものづくり文化を再認識して会を終えることが出来ました。
(記:石山恵子)