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活動報告

平成17年第2回研修会

『日本にスウェーデン刺繍を広めて50年!叙勲にいたる私の生き方』
~今なお現場に立つのが楽しみ~

講師:株式会社久家道子エンブロイダリー社長 久家道子氏
平成17年6月23日(木)講演

当日は足元の悪い中、会場いっぱい約80名の参加者が集まり、午後6時に講演が始まりました。

久家常任理事は宮崎で文化活動の流布に尽力していたお祖母様・大阪で手芸店を営んでいたお母様の強い影響を受け、刺繍に自然に親しむような環境でお育ちになられました。お父様のお仕事の都合により家族全員で中国へと移住し、中国で小学生時代を過ごされるも、小学校卒業時には単身東京へと戻り自由学園に入学、昭和26年に自由学園卒業後、本格的に刺繍創作に取り組み始め、22歳から25歳までの3年間チリ・サンチアゴにて大使夫妻の刺繍の家庭教師を勤められました。昭和32年にはこの家庭教師時代に見聞した手芸をヒントに考案した手法を記した「スウェーデン刺繍」が100万部を超す大ベストセラーとなり、この頃から刺繍指導家としての道が開け始めたそうです。昭和51年には株式会社久家道子エンブロイダリーを設立。活動の範囲が広がるにつれ、国内の刺繍教室での指導だけでなく、中国・北京においても刺繍指導を行い、アジアの女性の自立援助に多大な貢献をされるとともに、NTT刺繍電報事業への参入といった刺繍ビジネスを確立し自社を成長へと導かれました。現在も国内外を飛び回り多忙を極める毎日とのことですが、今もなお刺繍創作の現場に立つ喜びを日々感じてらっしゃるそうです。

講演後、参加者全員に刺繍用具が用意され、プチポアン刺繍の基礎を体験することができました。