平成17年度東京商工会議所女性会会員総会が開催されました。
●会員増強を目標に、更なる飛躍を目ざす
平成17年6月9日、東京商工会議所ビル7階・国際会議場にて、「平成17年度東京商工会議所女性会会員総会」が開催されました。
はじめに齋藤朝子会長から「新聞等では日本の経済状況は最悪期は脱出したと報道されていますが、私たち中小企業の経営者にはなかなかそういった実感はありません。これからは日本の女性が活力源となり、社会をリードしていく時代です。私たち女性会の会員一人ひとりが、日々、研鑽し、女性の熱心さ、感性、忍耐強さで、日本を支えていきましょう。」とのご挨拶がありました。
その後、2名の議事録署名人の選任を経て、齋藤会長が議長となり、議件に移りました。
<議件1>平成16年度事業報告(案)および収支決算(案)について
平成16年度の事業報告がなされ、次いで収支決算が適正に処理された旨、報告されました。
<議件2>平成17年度事業計画(案)および収支予算(案)について
平成17年度事業計画(案)について、今後は女性会入会のメリットや意義を更に拡充することによって組織力を高め、更なる「躍進」をめざして、会員増強を新たに展開し、組織基盤の強化に積極的に取り組んでいく旨、表明されました。その後、平成17年度収支予算(案)の説明があり、あわせて承認されました。
平成17年度事業計画について(要旨)
1.全会員向け事業の充実
(1)総会、例会、新年懇親会、研修会、シンポジウム、講演会、視察会等の開催
(2)機関誌「東商LADY」の発行、HPによる各種情報の提供等による内外への広報活動の展開
(3)調査・研究活動の実施
・少子化問題委員会の設置、他
2.本部委員会、支部等との連携・交流(提言・要望活動含む)
3.関係団体との連携・交流
(1)全国商工会議所女性会連合会名古屋総会への参加
(2)関東商工会議所女性会連合会東京大会への参加
(3)各地女性会、他の経営者団体等との連携・交流
(4)海外女性会との交流
4.組織基盤の強化
(1)東京商工会議所会員増強運動への協力
(2)女性会会員増強運動「パワーアップ2005」の展開
その他、会員から積極的な質問が寄せられ、今後の活動への期待が感じられました。
以上の通り、すべての議件が審議・了承され、総会は滞りなく終了しました。
●少子化問題委員会で早稲田大学社会科学部教授・岡澤憲芙氏が講演会
引き続き同会場で「少子化問題委員会 講演会」を開催しました。講師に早稲田大学社会科学部教授・岡澤憲芙氏を迎え、豊富な北欧研究を基に「少子・高齢化への政策対応~スウェーデンの経験~」をテーマに語っていただきました。岡澤氏は「日本の問題を日本だけで分析するのではなく、常に変化する世界の視点から分析することが重要です。常識・非常識の概念も時間や空間とともに反転が可能。また意思決定過程も従来、リーダーシップをとってきた『男・中年・日本人・生え抜き』だけではなく、価値を複合的にするためにも女性が参画すべき」と説き、大いに会場の共感を呼んでいました。
講演会後は、会場を特別会議室Aに移し、懇親会を開催しました。懇親会では新入会員の紹介とともに、今春の叙勲で栄えある瑞宝双光章を受章された吉田敏江さんに女性会としてもお祝いをいたしました。その後は会員同士が親睦を深め、おいしい料理に舌鼓をうち、和やかな雰囲気のうちに、散会となりました。
(記:奥山 睦)