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活動報告

第209回例会

アサヒビール名誉顧問 中條高德氏ご講演
「変化の時代は誰でも勝てる~小が大に勝つ~」

9月27日、臨時会員総会終了後に第209回例会が行われました。

まずはじめに、アサヒビール株式会社名誉顧問の中條高德氏より「変化の時代は誰でも勝てる ~小が大に勝つ~」という演題で講演会が行われました。

冒頭に「商工会議所に参加する人たちは勝ち組である。なぜなら求める心が熱い人たちだから。つまらない人間というのは、いくら良い縁にあってもそれに気付かないものだ。」というお話しから始まり、ビール業界で75%のシェアをもちながら、戦後「過度経済力集中排除法」によりシェアが9.6%まで落ちた中から復活し勝ち組になったアサヒビールの実例をもとに、逆境からの脱出法についてをご自身の体験を交えながらお話し頂きました。

中でも、製品の作り手にとって不都合であってもあくまで消費者のニーズに合わせたモノづくりをしていく「マーケットイン」という発想や、挫折は「成功した時の喜びを増すための塩味」と捉え、挫折から学びとる経験の大切さ、会社が安泰である時にこそ会社が倒れた時を想定して危機管理を重点的に行う必要さについてのお話が大変印象的でありました。

最後に「ピンチをチャンスに置き換えることのできる明るい資質を持っていなければ、社長にはなれない。大企業や老舗も簡単に崩壊してしまう、この変化の時代の時こそ、誰でも勝てる時代なのだと逞しく受け止めて頂きたい。」と結ばれ、講演会を終了いたしました。

講演会終了後は懇親会が行われ、中條氏にもご参加頂き、和やかなムードで盛り上がりました。

(記:八木 美重子)