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活動報告

研修委員会主催事業「女性起業家大賞」応募者様向け企画事業

2024年2月27日(月)15:40~17:00
第1部 講演会
第15回女性起業家大賞グロース部門優秀賞受賞
ダンウェイ株式会社 代表取締役 高橋陽子さん
「Unlocking! シームレスバディで障害者の秘めた能力の発掘・開花を実現!」
第2部 プレゼンテーション
1,女性起業家大賞スタートアップ部門 応募検討者
KnitCafé合同会社 代表社員 内山香織さん
2,女性起業家大賞グロース部門 応募検討者
グローカルデザインスクール株式会社 代表取締役社長 大竹千広さん
会場:丸の内二丁目ビル 5階会議室「RoomB1/18(会場参集とオンライン参加のハイブリッド形式)
出席者:18名

《第1部 講演会》

女性会研修委員会の事業として、「女性起業家大賞」の応募者に、受賞歴のある女性経営者に①応募のきっかけ、②受賞のポイント、③受賞後の変化、等、受賞者だからこそ語れるポイントを講演していただき、応募者に向けた実践的なエールとしていただきました。

講演者ご紹介

高橋陽子様は、もともと総務人事系の仕事をしていたが、子供が、3歳の時に最重度知能障害ということが判明。社会保険労務士の資格を取得し、2011年に障害者の就労支援を目的とするダンウェイ株式会社を設立しました。
誰にでも得手不得手がある。障害者一人ひとりのできること・できないことが分かれば、受け入れる側(企業)も対応しやすくなる。「多くの才能を開花させ、障害者の自立をかなえたい。」その想いから、「能力の見える化」を実現するシステム「シームレスバディ」を開発。同システムは、障害者の能力を、色や数の概念、対人スキル、言語理解力など計約300項目を確認し、5段階で指標化し、企業側は、重要視する要素で検索をし、人材を抽出・マッチングを成立させる、というシステムです。
ダンウェイ(株)は、クラウドサービスとして同システムを外部に販売し、マッチング機能について特許取得、これまで登録した障害者がどんな訓練を受けたことで働けるまで成長したかのカルテを作成し、類似の障害を持つ人に適切な「成長計画」を提案。成長段階にあわせたオリジナル教育教材「だんだんシリーズ」の開発・販売、重度知的障碍者や高齢者での扱いの可能なホームページ制作ソフト「ICT治具」の開発・販売、など、まさに「シームレス(切れ目のない)」支援のための事業を展開しています。

講演内容について

①応募のきっかけ
川崎商工会議所の元会頭からの勧め。

②受賞のポイント
事業スキーム(福祉・外部向け教育・クリエイティブ・ICTの4事業)は起業当初から決まっていた。
また、自ら総務人事系の仕事をしていたこと、社会保険労務士であること、という経験から、経営についての知見も有していた。
障害者雇用をめぐる状況は、戦後70年間、あまり変わっていない。その状況を変えていく、「日本を変えていく」というビジョンが評価された。

③受賞後の変化
全国商工会議所というのは、全国の組織。その大賞をいただいたことでさまざまな人の知己を得た。その縁から労働政策審議会障碍者雇用のチームに加わることになり、国の政策・法改正に関わることができた。まだまだ女性が少なかった分野であり、思い切った発言も、自分なりに行った。

《第2部 プレゼンテーション》

1,プレゼンテーション1

女性起業家大賞スタートアップ部門 応募検討者
KnitCafé合同会社 代表社員 内山香織さんのプレゼンテーション(オンライン)

<事業概要>
伝統文化アップサイクルを行い、海外販売をしたり、国際交流を行う。
インクルーシブなワークシェアリングを通してソーシャルビジネス(社会に利益を還元)を目指す。

<コンセプト>
自らも発達障碍者・ニューロダイバージェントである代表が、自分らしい言葉で語り、自分らしい探求で、自分らしく行動できる、そういう世界にしたい、と言う思いから、一人ひとりの多様性を視える化していきたい。そして、自分が願った幸せを受け取った人が、また誰かの幸せを願ったら、しあわせを願う思いが続いていく。それがアイディアになって、行動につながり、しあわせが循環する。着物の図柄や形にはしあわせを願う意味があるが、それを子供達に伝えられていない。幸せを願う気持ちを無くしたくない、世界に届けたい。

<事業形態>
古い着物を活用して作品を作る。国籍・障害を問わず、多様な人々とコラボレーション(展示会・発表会・販売)を行いインクルーシブな活動を行う。そこで得られた利益は社会に還元する。また、着物という日本の伝統文化を、新しい作品・価値として、日本のみならず世界に広めていく「アップサイクル」という考えを広げていく。まずは、海外での撮影や創作の旅で知った物品の紹介・販売から初めて、デジタルマーケティング(コミュニティ創り、デジタルコンテンツ)を行っていく。

2,プレゼンテーション2

女性起業家大賞グロース部門 応募検討者
グローカルデザインスクール株式会社
代表取締役社長 大竹千広さんのプレゼンテーション

<事業概要>
・アグリカルチャーとリベラルアーツを掛け合わせたアグリアーツを理念とした各種学習支援・教育事業及び派生事業。
・「ジュニアビレッジ」地域実装支援
・学校向け探求型授業教材の開発と販売
・EC販売プラットフォーム事業

<コンセプト・背景>
自らの子育てを通じて、子供達に体験を通じた教育をすることの必要性を感じ、同時に子供を取り巻く社会課題が多すぎると感じていた。そこで、家庭と学校だけではなく、地域全体で子供を育てるコミュニティ、子供にとっての第三の居場所を作りたい。

<事業形態>
子供達が、地域課題について、自分達ができるアクションをする会社を作る。その子供達の活動を通して、地域の再構築を進める。
子供達はチーム(会社)を組んで、農作物を作り、販売する。販売に向けてパッケージを作り、売り上げはその会社の次の事業の資金とする。このような本当の会社経営をして経済活動も学んでいる。
現在、このジュニアビレッジは全国に6か所展開している。

<これからの活動>
月謝制だが、月謝だけでは回らない。学校向け教材の販売・子供達の生産物の直販で売り上げを上げていきたい。
日本の義務教育に農業が入れるように取り組んでいきたい。現在、行政・教育委員会・学校の先生の許を足しげく通って、ジュニアビレッジについて丁寧に説明している。
地域コミュニティの創出に向けた関係人口の創出。

お二人のプレゼンテーションに対する質疑応答の後、市瀬女性会名誉会長から「私が審査員長をやっていたころにはなかった企業内容。学識経験者にも新鮮に映るだろう。とてもいい内容だ。」との、畠山女性会会長から「人と出会って。人とのご縁で会社も成長していく。経営理念をしっかり立てる。それがあると会社は大きくなっていく。」とのコメントがあり、志賀副会長から内山さん・大竹さんへの激励の言葉をもって、閉会しました。

感想

女性起業家大賞受賞者の講演はとても実践的な内容で分かりやすく、応募検討者にも参考となっただろうと思います。
質疑応答やコメントであった、女性会理事を務めている第一線で活躍している多くの女性経営者からの質問や意見は、応募検討者だけでなく、全ての女性経営者に聞いていただきたいことばかりで、充実した内容の事業でした。

(研修委員会)