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活動報告

東京商工会議所女性会国際ビジネス委員会主催
第1回オンライン講演会【企業の成長とSDGs】

日時
2020年10月29日(木)15:00~17:00
出席者
東京商工会議所女性会会長 市瀬 優子
東京商工会議所女性会国際ビジネス委員会担当副会長 緒方 智英子
司会:同委員長 須永 明美 /現場サポート及び写真撮影:理事 田中 洋子
リモートによるサポート:理事 石井 清香、理事 遠藤 陽子、理事 小池 淑子
記録:理事 原 恵子、 他。
登録合計42名 当日接続のべ33名(人数には上記担当者含む)
場所
コミュニケーションエナジー(株)内スタジオよりzoomで実施
講師
コミュニケーションエナジー(株)代表取締役 湯ノ口 弘二 氏

2020年10月29日(木)15時より、東商女性会ビジネス事業委員会主催の講演会『企業の成長とSDGs』がWeb開催により行われ、コミュニケーションエナジー(株)代表取締役湯ノ口 弘二氏より、90分にわたるご講演をいただきました。
東商女性会国際ビジネス委員会の須永委員長による開会の後、女性会初のWeb講演会について東商女性会市瀬会長より、事業への期待を込めて挨拶がありました。

挨拶スタンバイの会長、副会長の横で司会の須永委員長が開催宣言。

今回は1. 地球環境とSDGsの概要 2.SDGsの活用と経営 3.SDGsとサーバントリーダーシップ、という3つのお話で、湯ノ口先生のオフィススタジオより配信されました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で「持続可能な開発目標」と和訳され、2030年までに、我々地球上の人類が達成すべき17項目の目標として、2015年9月、2020~2030年までの具体的な数値目標が国連サミットで採択されたものです。

湯ノ口先生ご講演中:貴重な裏舞台の様子です。

まず地球環境に関しては、13項目の「気温変更による具体的な対策」が我々の急務で、気温が上がり続けている事による災害などについて実感するところから始まりました。世界的な平均気温上昇を産業革命前(1880年)に比べて2℃より十分低く保つことを目標とし、1.5℃以下に抑制する事が努力目標となっています。方策としては、地球の本来の自然治癒力を高める為に行動することが促され、人間の解決力と自然の自己治癒力を高めるという、この二つのバランスを取り戻すことが解決の要として求められていると知りました。
私たち経営者ができる事は、物を作り過ぎない、買い過ぎない、この二つを解決できるようなビジネスモデルを考えていきましょう、というお話でした。現在求められる新しいビジネスモデルでは、従来のフォアキャスティング(現在を起点として今、何をすれば未来の目標に近づくか)よりもバックキャスティング(得たい未来を起点としてそこから逆算し、今、何をすべきか)の考えを持つことが重要であると学びました。

コロナ禍により世界は今、利己的な利益追求ビジネスモデルから、他人と協力して知恵を出し合いながら皆が豊かになる(コモンズマネジメント)という社会の仕組みを作る方向に舵を切りはじめています。そこで「誰一人取り残すことがない」よう実現するためには、従来の強さが際立つリーダーシップではなく、サーバントリーダーシップ(支援型リーダーシップ)という、部下の能力を肯定して伸ばし、お互いに信頼関係を築き、皆でゴールを目指せるよう育てられるリーダーが求められています。

会員の皆様からの、質問や感想タイム。

質疑応答では、「サーバントリーダーシップは、まさにこれからの女性会の形を作っていく上でもとても良いお話だった」、「表現の多様性は重く受け止めてゆかなければいけない」、「企業努力をすれば企業の価値が上がる時代となった」、など貴重なお話が引き出されました。

湯ノ口先生推薦者、緒方会長より仕舞いの挨拶

緒方副会長が閉会の挨拶で、「我々は地球に生かされているのだから、フードロスを含め一人一人が考えていく事が必要」とのお話をされ、終始和み、笑いありの中、大変貴重な勉強の機会をいただき、講演会は終了いたしました。