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活動報告

第27回 関東商工会議所女性会連合会総会 栃木県大会

日時:平成24年5月11日
場所:宇都宮市文化会館・宇都宮グランドホテル

 第27回関東商工会議所女性会連合会 栃木県大会が、1都8県72会議所女性会、約760名の出席で盛大に行われました。
 本大会は足利女性会を主管に、宇都宮、小山、日光の栃木県内の4つの商工会議所女性会の連携による開催で、白い服装に深紅のスカーフの栃木県会員の皆様は、終始笑顔を絶やさず温かくもてなして下さいました。

 宇都宮市文化会館で午後1時より行われた総会は、国歌と商工会議所女性会の歌を斉唱後、主催者の小泉清子 関東商工会議所女性会連合会会長より「栃木県は世界遺産の日光、鬼怒川温泉、那須塩原、川治、川俣、また江戸時代より宿場町として名高い栃木市などを有する歴史深い土地です。そして、こちら宇都宮は、餃子日本一で話題の街。町おこしに始まり、住民全体で盛り上げたブームを、味の実力をもってすっかり定着させた商人魂には脱帽です。パワーあふれるこの地で多くの良い点を見習いつつ、こうして一堂に会せるのはなんという幸せでしょうか。
 昨年の大会は震災により見送られ、当女性会連合会からも義援金をお送りするなど、私どもも懸命に出来ることを取り組んでまいりました。けれども一年以上経過したとはいえ、課題は山積していることでしょう。これからも女性ならではの知恵を結集して力を尽くしてゆく所存です。皆さまどうぞこの後の1都8県各地の事業報告より、活動のヒントをみつけてください。」と挨拶がありました。

 次に、主催協力の早川慶治郎 足利商工会議所会頭より「多くの来賓の臨席をいただき、760名余の女性会会員をお迎えでき、心より歓迎を申し上げます。東日本大震災では、栃木も130人の死傷者を出し、他に様々な直接間接の被害を受けました。農産物、畜産の風評被害や、観光業も30%の減収です。湯処や見処が多く、とちぎ牛やとちおとめなど名産も豊富ですから、本日皆さまのご来訪をぜひ栃木観光への呼び水としたいです。」と歓迎の言葉が述べられました。

 続いて、福田富一 栃木県知事からは「今、中禅寺湖では桜が満開、この会場内も花盛りです。震災、豪雨、竜巻と昨年からの自然災害は甚大でしたが、本日テレビ放映中の日本プロゴルフ選手権は、実は一番被害があった那須烏山市での開催です。どうぞ栃木復興のシンボルとしてご覧下さい。栃木県は影が薄いと言われますので、特産品ショップをスカイツリー内に設けて観光情報も発信します。」と来賓ご挨拶をいただきました。

 また、宮川正 関東経済産業局局長からは「女性が起業する際には、克服すべき点が多いようで、3月開催の「“日本の未来”応援会議~小さな企業が日本を変える~(略称:“ちいさな企業”未来会議)〔※枝野幸男経済産業大臣と岡村正中小企業政策審議会会長・日本商工会議所会頭が共同議長〕」では「セミナーや講演会に対するニーズ」というのが、女性起業家候補からのアンケート結果でした。そのような点においても商工会議所女性会に期待する役割は大きいです。」と本大会の意義についてお話がありました。

 その後、中村利雄 日本商工会議所専務理事の代理である佐藤健志 総務部長より「東日本大震災より一年余りが過ぎましたが、その後の社会はこれからが正念場です。この年を復興元年として日商は息長く強力に復興と再生を推し進めます。組織の強さを人の絆によって強固なものとし行動と実現の充実した活動を展開します。」と挨拶を代読されました。

 72女性会のご紹介で皆さまが元気よく呼びかけに応じた後、議事では、役員選任や会則改正、平成23年度事業報告と収支決算、平成24年度事業計画、収支予算が審議了承されました。また、議件「次回の総会開催地」では、次の第28回大会が行われる横須賀女性会から魅力あふれるVTRが上映され、「スカ(須賀)ジャン」に身を包んだ会員一同が明るくアピールしました。

 議件終了の後、24年間、会長職をお務めになり、今回をもちまして退任される小泉会長に、後任として就任される吉川稻副会長(東京商工会議所女性会会長)と河原隆子副会長、安田純代副会長から花束の贈呈があり、笑顔で花束を掲げる小泉会長に惜しみない拍手が響きました。

 次いで、吉川会長より「関東商工会議所女性会連合会の発足当時50会議所だった女性会が、今や77にと増えたことでもその偉大さには頭が下がります。そのあとを受けての重責を思うと身の引き締まる思いです。小泉会長には引き続き、名誉会長として大所高所よりご指導をお願い致します。今、国内外において経済がひっ迫し、危機が叫ばれていますが、こんな時こそ柔軟な女性の行動力で変えるべきは変え、守るべきは守って、困難をチャンスに変えてゆきましょう。」という所信表明がありました。

 いよいよ大会も大詰め、安田副会長から、政策委員会活動について「昨年度は震災をうけ5月19日の大会が中止となり書面にての報告でしたが、本日は皆さまとお顔を合わせて報告ができ大変に嬉しいです。環境3、教育2、環境教育2、継続テーマ2の計9か所の都県単位の報告です。ご覧になって他県を参考に活動の励みとし、力強く前進しましょう。来年5月23日に横須賀でご報告できますよう、委員全員でご支援します。」と報告がありました。

 続けて、来る10月5、6日の全国大会PRのために来場した北九州女性会のお2人から、壇上より全国大会ご参加の呼びかけがありました。

 また、今回特別に2020年オリンピック・パラリンピック招致PRとして、 高野秀夫 関東商工会議所連合会代表幹事より「全国514商工会議所の総意として、オリンピック招致への協力を採択致しました。次のIOC会議で東京は立候補都市となりますが、2016年招致に敗れた最大の理由は国民の関心の低さでした。今回2020年に向け、今の支持率65.7%をぜひアップさせたい!オリンピック招致は、震災から立ち直る日本を世界に大きく示し、経済効果からも元気を得られます。」と話があり閉会となりました。

 午後3時15分からは、足利市で生まれ、昭和の歴史と共に育ち、この地で亡くなった相田みつを氏の長男 相田一人氏(相田みつを美術館館長)による「めぐりあい~父相田みつをを語る~」の講演会がありました。
 相田みつを氏は、平成3年67歳で脳内出血のため亡くなられましたが。平成23年は色々な意味でその詩作が多く取り上げられた年でした。津波から生き残った石巻市の小学6年生8名に、流失した卒業証書代わりに送った「願」の色紙や、野田首相の就任演説など、相田氏は時に愉快に、時にしんみりと、みつを氏の人生を通して、私たちに人間が性根をすえて生きるという事について真摯に語って下さいました。

 その後、懇親会は2万坪の庭園を持つ老舗の宇都宮グランドホテルに場所を移し、勢揃いした県や市のマスコットたちに迎えられて、花盛りの清々しい庭園やロビーを埋め尽くす、足利、小山、宇都宮、日光からの栃木大物産展を楽しみました。特産品をたっぷり使ったお料理を堪能し足利市出身で都内でもご活躍の海老原淳子氏のジャズコンサートに、時の経つのも忘れました。
 最後に福田泰子 宇都宮商工会議所女性部会長の挨拶でおひらきとなりました。

〔 記:広報担当 〕