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活動報告

東京商工会議所女性会創立60周年記念事業
シンポジウム感想文

一般ご参加の皆様より、各地より感想文が寄せられました。親子で寄せて下さったお写真付きの文もございます。お名前はイニシャルにて、全文を掲載させていただきました。

K.N.様おかあさま: H.N.様の ご感想文

 今回のシンポジウムは、小学校5年生(11歳)と年長(5歳)の2人の娘と共に参加いたしました。
 会はまずオペラ歌手による「君が代」斉唱から始まりました。事前のプログラムにはない突然のオペラ歌手の登場にすこし驚きながらも、娘たちはじっと聞き入っておりました。親として、普段から子どもたちになるべく多く本物に生で触れさせてやりたいと思いつつも、結局日常生活の忙しさにかまけ、これまでオペラを生で聴くような機会を持つこともしてこなかったので、娘たちにとってはじめてのオペラは短いながらも貴重な経験となりました。
 今回のシンポジウムは、子どもをターゲットにしていることから、飽きさせないための配慮がなされた構成になっていました。一つひとつのプログラムが比較的短めに設定されており、さまざまな人が入れ替わり立ち替わり登場するという構成でした。通常のシンポジウムに慣れている大人にとっては、各プログラムの話をもう少しじっくり聴きたいと思える場面もあり、少し盛り込みすぎのようにも感じましたが、子どもたちにとっては新鮮でとてもよかったようです。パネルディスカッションの合間に、コーヒーブレイク的に、地球環境問題についてクイズ形式で紹介しながらおもしろおかしく植樹を呼びかけるプログラムがありましたが、これにも子どもたちは強い関心を寄せていました。最後におみやげとしていただいた苗木は、今も大事に育てています。
 メイン・プログラムの荒川静香さん、斉藤仁さん、京谷和幸さんの3人のお話はいずれも、子どもたちに対してのメッセージというよりは、親に対してのメッセージ性が色濃く出た内容でした。おそらく3名の皆さんは今日ここに至るまでの間、並大抵でない努力を積み重ね、何度も大きな壁にぶつかりながらも、それを乗り越えるために血のにじむような苦労もされていらっしゃったことと思います。パネルディスカッションでは、そうした苦労談や、努力の大切さといった話がメインで紹介されるのでは、と想像していたのですが、私の予想はみごとにはずれました。3人ともそうした苦労談はきわめてあっけらかんと明るく語るに留まり、とにかく自分の夢に情熱を持ちながらこれまで諦めずにやってきた思いを熱く語っていらっしゃいました。興味深かったのは、異なった道でそれぞれ活躍してきた3人が発信したメッセージが、極めて共通性が高かったことです。それは、子どもたちに対しては「夢を持つことが大切であり、夢をあきらめないことこそが大切」ということ。また親に対しては、「子どもの可能性をのばすためには、まず第一にきっかけづくりのための様々な機会を与えることが大切であり、子どもが自らの夢をもち続け、かなえる努力を続けるためには、それを理解し支える親の存在が極めて重要である」ということ。こうして一言で書いてしまうと、あまりに当然といえば当然の、すでに誰でも十分わかっているようなことではありますが、3人の方の言葉には、それぞれの確かな努力の積み重ねに裏付けされた重みがあり、私自身、改めて親としての自らを振り返り、内省させられました。
 そして、このシンポジウムで私がもっとも感銘を受けたのは、辻井いつ子さんのお話でした。辻井いつ子さんについては、辻井伸行さんのピアノコンクール優勝のニュースと共に、色々とマスコミで紹介されているのは知っていましたが、正直これまであまり興味を抱いたことがなく、特段講演を聴きたいとか、著書を読みたいと思ったことはありませんでした。それは、私自身、音楽にはひどく疎い方で、ニュースなどで極めて浅く聞きかじった程度の知識から、「どうせ音楽エリート一家で、盲目ピアニストを育て上げた母親の自慢話だろう」という勝手な偏見を抱いていたからかもしれません。しかし今回のシンポジウムで、わずか30分間の辻井さんの講演から、多くの感動をいただきました。辻井さんご自身はピアノも習ったことすらないという背景に、最初の先入観と偏見は吹き飛びました。ピアノという一筋のあかりを見出したときから、自ら息子の失明という絶望を乗り越えて、子どもを支えながら一歩一歩前に進んでこられた辻井さんのお話には、人と人との出会いの大切さや、親として決して押し付けず、子どもの可能性を信じて伸ばす寛大な心の大切さなど、多くのことを学ばせていただきました。
 盛りだくさんの内容だった今回のシンポジウムには、私自身たくさんの「気づき」をいただき、色々なことを改めて考えなおすきっかけとなりました。そして、今回のシンポジウムから学んだたくさんの「ヒント」を元に、親としてだけでなく、一人の人間としての、自らの成長につなげていきたいと感じました。
 最後になりましたが、シンポジウムを企画された方々をはじめ、参加を勧めてくださった方々など、貴重な機会を与えてくださった多くの皆様に深く御礼申し上げます。 

H.N.様おじょうさま: K.N.様(11歳)の ご感想文

 シンポジウムでは、スケートでオリンピックの金メダルをとった荒川静香さんに会えるのが楽しみでした。
 荒川静香さんが、「スケートをはじめたきっかけは、衣装がかわいかったから」という話を聞いて、意外な感じがしました。かわいい衣装が着たくてはじめたのに、金メダルをとるまで頑張るなんて、すごいなと思いました。私はフィギュアスケートはうちの近くにはなくてできなかったけど、ピアノ・水泳・バレエ・お絵かき・体操も習っていました。今は塾が忙しくて、体操以外みんなやめてしまったけど、中学にいったらまた好きな水泳と、それからピアノももう一度やりたいなと思いました。
 それから、わたしがこのシンポジウムに参加して印象に残ったことは、「がんばって」という言葉です。このシンポジウムでは、「がんばって」という言葉について、二人の人が話をしていました。京谷和幸さんは、「「頑張る」という漢字が好きでない」といっていました。「「頑張る」でなくて、「顔晴る」と書いた方が好きだ」といっていました。わたしは「なるほど」と思いました。最後にお話した辻井いつ子さんは、息子の伸行さんがコンクールでピアノをひく時、「頑張って」とは言わずに「いつもどおりにね」と声をかけると言っていました。わたしは今まで「頑張る」って言葉はよく使っていたけれど、シンポジウムでこの二人の話を聞いてから、あんまりよくない言葉のような気がしてきました。わたしはいつも、朝お仕事にでかけるお母さんに、「頑張ってね!」と言っていましたが、お母さんがお仕事をもっと頑張って体をこわしたりしないように、毎朝「お母さん、頑張りすぎないでね!」と言うようにしました。
 このシンポジウムに参加して一番うれしかったのは、おみやげをいっぱいもらえたことです。もらった苗木は、おばあちゃんのうちの前に植えました。今はまだ、小さい苗木のままだけど、これがもっともっと大きくなって森の木の一本になったらいいなと思います。それから、真空パックの容器と、絵本ももらえました。係りの人が「どれでも好きなのを選んでいいよ」といってくれたので、いいのがもらえてすごく満足でした。
 ンポジウムが終わったらすぐに塾のテストを受けに行かなくちゃいけなくて、すごく忙しかったけど、参加できてとてもよかったです。

T.N.様おとうさま: H.N.様の ご感想文

 この度は、東京商工会議所女性会60周年記念シンポジウムに参加させていただきまして、誠にありがとうございました。親子ともども感謝申し上げます。また、お話をいただきましたメッセンジャーの方々、このシンポジウムの開催に係れた全ての方々に深く御礼申し上げます。
 東京商工会議所女性会の基本理念であります「報恩」「感謝」「育成」には私も深く共感いたしました。女性会の諸先輩方が感じておられるように、戦後、ましては東京オリンピックの翌年生まれの私としても、今の世の中「自分だけ、自分の子供だけ、自分の家族だけよければよい」という風潮にあるように感じております。私の生まれた時代は東京オリンピックの開催、大阪万博の開催で、終わりなき日本の高度経済成長を国民の誰もが信じて日本が最も輝いている時代でした。子供心にも、大阪万博のシンボル「太陽の塔」は今でも鮮明に記憶に残っています。今思えば、日本国民が自分たちの手で日本という国を作り上げていることが実感できた時代であったのではないでしょうか。
 当時、家の鍵をかける習慣(ドロボーがいなかったのです)が私の町にはなく、留守中雨が降ればお隣様の洗濯物をお互いにしまうような時代でした。電話がある家も近所には一軒しかなく、そのお宅の電話が近所の代表電話となって下さってくれていました。私が悪さをすれば、親に怒られるのは当たり前でしたが、近所の大人たちからも、どこの子のわけ隔たりなく本気で怒られ、私も大声で泣いて心から反省しました。まさに、共存・共栄、お互いが協力し合い、感謝の心を忘れず、地域ぐるみで子供を育て、みんなが力を合わせて生きていた時代でした。
 それでも日本の高度経済成長は永遠には続かず、私が8歳のころにはオイルショックに陥り高度成長時代は終焉を迎えました。それでも私が社会に出るまでの間は、それまでどおりの環境の中で過ごすことが出来ました。私が社会に出たころは、日本がバブル景気に踊らされ、最後の幻想を誰もが見ていた時代でした。このころは、誰もが耳にした「地上げ」など、異常な投機熱に日本が侵され、一時的に資産価値が高騰しました。資産はどんどん膨らんでいき、お金が自由に使え、何でもお金があれば買えてしまいました。お金を使わなければいけないような風潮でありました。お金があれば何でも手に入ると勘違いをしてしまっていたのです。高価なものを身に着けていれば、人の心も手に入るような勘違いをしてしまっていたのです。私自身もその時代を経験しましたので、多かれ少なかれその影響は受けていると思います。しかし、まだ社会に出たての安月給のころでしたから、それほどバブルを満喫するとまではいきませんでした。その後は、投機熱が冷めバブルがはじけ、一気に資産価値が収縮していきました。最後に大きく燃え尽きる太陽の一生みたいでした。
 ちょうどバブル期のころ子供が小学生、中学生だった家庭はどうだったのでしょうか。当時の私より10歳年下の方たちが小学生、中学生であり、その保護者の方たちは私より10歳以上年上の会社ではいわゆる中堅どころであったと思います。ちょうどオイルショックのころ社会に出て、高度経済成長で出来上がった経済の中で、日緩やかな経済成長のなかを過ごし、そしてバブル期に子育てを経験されました。私が想像するに、その当時の子供は、ほしいもの全てが手に入り、自分の「欲」に支配され、何もかもが思いどおりとなり、我慢をまったく知らない時代であったのではないでしょうか。人道的なことに我慢を強いることは決してあってはならないのですが、人間の「欲」に対して我慢が出来ないということは大きな問題があると思います。
 まさに、このバブル期が日本国民に大きな変化をもたらしてしまったのではないでしょうか。その後、経済的には失われた10年、今となっては失われた20年となり、私たちにとっては日本人としての「心」を失ってしまった20年となってしまいました。そして、日本の教育は迷走を続け、一向に持続的成長の軌道に乗れない日本の経済は、なりふり構わず競争一辺倒の風潮を醸し出し、日本全体が、日本人の心が、出口のない迷路の中に閉じ込められてしまったのではないでしょうか。
今回まさにこのシンポジウムに参加させていただき、乾ききったこの世の中を変えてゆこうという強い意志を持ち、実行されている諸先輩方がいることに、深い感動を覚えました。私も女性会の先輩たちの背中を追って、最後の古きよき日本の時代を生きてきたものとして、一人の父親として、みんなで協力し合い、みんなで感謝しあい、そのご恩を決して忘れない、共生・調和の平和な社会を取り戻し、そしてまた再び築いてゆかなければならないと強く感じました。そのために今私自信が出来ることは、地域社会への貢献と時代を担う我が子の育成・地域の子供たちの育成なのではないでしょうか。
今、夫婦で協力し合いながら、子供会や町内会を通じて、我が子と地域の子供たちの笑顔を絶やさないために、地域への恩返しのために何とか頑張っています。私の住む地域では、子供会の役員を引き受けていただける方がいません。町内会の役員を引き受けていただける方がいません。この先どうなってしまうのか不安を抱えておりました。しかし今回のシンポジウムに参加させていただきまして、メッセンジャーの方々のお話を伺い、環境問題を通じ命の大切さを子供と一緒に学び、東京商工会議所女性会所の諸先輩方の考えに触れ、その不安を払拭することが出来ました。
 荒川様、斉藤様、京谷様の共通点は、「現状に満足せず夢を追い続けること」「あきらめないで続けること」「人は人に支えられて生きていること」「感謝の気持ちを忘れないこと」そして親として「子供を支えてあげること」でした。辻井様はまさに自らお子様を支え続け、今日があるのだなと感じました。辻井様がお話されましたお子様に対しての「いつもどおりでいいからね」には心が洗われるような思いがいたしました。「頑張れ頑張れ」が呪文のようになっていた私にとって本当に衝撃でした。今では私も実践しています。「今日一日だけ頑張ろう」「今日一日だけ一生懸命やろう」の積み重ね、続けることが本当に大切なのだと感じました。なにも片意地を張って大きなことをやる必要はないのです。小さなことを、大きな思いをこめて、コツコツと続けることが大切だったのです。その大切なことに気づくことが出来ました。

 一緒に参加させていただきました子供は、間近にメッセンジャーの方々を見ることが出来たことに嬉しさをあらわし、環境クイズに正解できたことを嬉しく思っていました。メッセンジャーの方々の言葉を、単なる言葉としては覚えることが出来たと思いますが、その意味までは良くわかっていないかもしれません。しかし、きっといつかこのシンポジウムの本当の意味が分かるときがくると思います。親として私の生き方を通じて、分かってもらえるようにしていきたいと思います。少しずつではありますが、あれから親子の会話が増えたように思います。それだけでもこのシンポジウムに親子で参加させていただけた大きな成果だと思います。

 これからは今回のシンポジウムでいただきましたメッセージを家族で少しずつ実践し、いただきました「苗木」を家族全員で大切に育てて生きたいと思います。家族全員で取り組むことで、命の大切さを学べると共に、家族の絆をより一層深めていけるチャンスなのだと思います。世の中に必要のないものはないのです。人の命も、森の命も、自然の命も、地球の命も、全てが大切なのです。

 最後に、オープニングの五味こずえ様のピアノでテノール歌手の勝又晃様が歌われたトゥーランドット「誰も寝てはならぬ」の歌声であのトリノオリンピックでの金メダリスト荒川様のイナバウアーを思い出すことが出来ました。そして当人の荒川様が姿を現し、あの演出には感動してしまいました。この感動、今回のシンポジウムの感動は、この日が来るまでの女性会の関係の皆様方のご苦労があってのことだと思います。悲しいですが何もしなくとも、子供がのびのびと育つ時代ではなくなってしまいました。地域で、社会全体で子供を育てる環境を取り戻しましょう、もう一度創り上げましょう。そのためにもこのような教育シンポジウムは必ず必要だと思います。ご苦労は多々あると思いますが、是非、続けていただければと思います。女性会の方々の理念の達成に向けた取り組みに、少しでもお力になれればと考えております。また、このようなすばらしい機会に恵まれたことに感謝いたします。本当にありがとうございました。

H.N.様ご子息: T.N.様(小6)の ご感想文

M.K.様(小6)おとうさま: T.K.様の ご感想文

 東京商工会議所女性会60周年おめでとうございます。このたびの記念シンポジウム、小学生の娘とともに楽しく参加させていただきました。講演者はみな第一線でご活躍されている方ばかりで、とても輝いていらっしゃいました。娘には内容が若干難しかったようですが、親としましては子育てに活かせる貴重なお話を拝聴することができ、とても勉強になりました。特に柔道の斉藤先生の優しい笑顔は、ことば以上の印象を受けました。厳しい世界を生き抜いてきたからこそ、本当の優しさ、人の温かさを知っておられるような素晴らしい笑顔でした。また途中に環境問題に関するクイズがありましたので、娘も「なるほど」などと言いながら、学校で習ったことなどを改めて思い出していたようです。このたびは貴重なひとときを体験させていただきましてありがとうございました。

T.K.様お嬢様: M.K.様(小6)のご感想文

 オリンピックの金メダリストの人でも、最初からオリンピックを目指していたわけではないことは意外でした。荒川静香さんも、スケートを始めたきっかけはかわいいコスチュームを着たいからだったそうです。とにかく好きなことをずっと続けることが大事なんだと思いました。

A.T.様(小5)ご感想文

 ぼくは品川で行われたシンポジウムに母と弟と3人で行きました。シンポジウムでは有名人が夢について話してくれました。
 一番目はスケート選手の荒川しずかさん。ぼくは荒川しずかさんがスケートとはじめたきっかけが、ドレスについていたスカートのひらひらがかわいかったからはじめました、と言ったからびっくりしました。スケートに何か(愛とか感動したとか)すごいことで始めたと思ったけれどあんな単じゅんなこととは思いもしませんでした。
 二番目は柔道金メダリストの斉藤さんと車いすバスケット選手の京谷さんです。
 ぼくはまだ何になりたいとか夢はわからないけれど、夢っていがいと近くにあって気がつかないだけなのかもしれない。そしてそれに向かって努力を続けていくことが大事なのかもしれないと思いました。
 シンポジウムはいろいろなことを知ることができるので、また行きたいです。

T.A.様ご感想

 東京商工会議所女性会60周年記念シンポジウムが11月14日グランドプリンスホテル新高輪で開催されました。
 パンフレットを見た時、「わが子にも夢を持って生きていって欲しい」、「何かひとつでも学んで欲しい」。そんな願いを抱き当日を心待ちにしながら、娘とふたりで参加させて頂きました。
 メッセンジャーの方々がそれぞれステージに上がられた瞬間から、小さい頃からの夢を現実のものとした方ならではの品格を感じました。それは、誠実さ、礼儀正しさ、力強さ、そして温厚なお人柄など、親であれば自分の子に身につけて欲しいと思う徳目でした。
 荒川静香さんが「日々の積み重ねの先にオリンピックがあればいいと思っていた」、とおっしゃったことは印象的でした。それは日々の生活の中で、夢の実現につながるささやかな積み重ねを続けていくことが大切である、ということを子供に伝えて下さったような気がしました。金メダリストという大きな夢を成し遂げた荒川さんが、「人生ずっと夢を追いかけて行く」と、今もなお夢に向かって進んでいることを知り、隣に座っていた娘も大きな関心を寄せているようでした。
 斉藤仁さんは「人の痛みを知ることで共に支え合っていくことができる。教え子が色んなことを教えてくれた」、とおしゃっていました。柔道を極め誰よりも強い斉藤さんが、相手の年齢や強さに関係なくどんな相手からでも学ぶという姿勢を持ち続けていることにたいへん感銘を受けました。また斉藤さんの「子供の心に響く言葉を伝えることが大切」という発言にハッとさせられました。子供の琴線に触れた言葉は子供に勇気を与え、夢に向かって一歩踏み出せるような力になるようです。私も子供にそのような言葉を伝えることができる親になりたいと思います。
 京谷和幸さんは少年時代、明るく朗らかなお母様に見守られ、サッカー選手になる夢をかなえました。現在は聡明で前向きな奥様と共に車椅子バスケットボールの選手として活躍していらっしゃいます。その姿から、夢をかなえるには本人の努力もさることながら、親子の絆や家族の力が果たす役割も大きいことを感じました。
 辻井いつ子さんは、実際の子育ての中であったことをとてもわかりやすくお話して下さいました。子供の才能に気づき・引き出す。そしてその才能が花開く出会いを求めて積極的に行動する姿は、私の理想そのものです。子供の可能性を信じることの大切さを力強い言葉で教えていただきました。
 四人のメッセンジャーの方々から、夢を持つことの大切さや夢をかなえるために必要なこと、そして子供との関わり方を教えて頂き、親子で夢を実現させる大きな意欲を与えて頂きました。すばらしいシンポジウムに参加できましたことを心から感謝申し上げます。
 頂いた苗木は今、家族で大切に育てています。毎日水をやり、お日様に当てることで苗木は少しずつ成長しています。こうした小さな行いの継続も、今回のシンポジウムで語られていた「夢をかなえるために今できることの」のひとつではないかと感じています。今は小さな苗木(子供)がいずれ大きく立派な樹になること(夢の実現)を目標に、愛情を注いで育てていきたいと思います。
今後もこのような親子で参加できます企画、イベントがあれば是非また参加させていただきたいと思っております。このたびは、ありがとうございました。

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