分科会2「中国茶の愉しみ方」
有限会社カメリアエンタープライズ 代表取締役 佐野由美子氏
20年間にわたり中国茶講師をされている佐野由美子先生をお迎えし、中国茶の種類、分類の仕方、おいしいお茶の淹れかたなど、様々な角度から、中国茶の愉しみ方を教えていただきました。
佐野先生の社名のカメリアとは、お茶の木の原木であるカメリアシナンシスというツバキ科の木の名前から取った<椿>の意なのだそう。
途中、茶芸の披露や3種類のお茶の試飲もあり、終始和やかな雰囲気でした。お茶は、直接身体の中に入るものであり、健康を重視する経営者の皆さんが多いこともあって、熱心に話しを聞き、質問も活発に出ていました。
佐野先生が一番強調されていたのは、<中国茶を家庭で気軽に、自由に楽しんで下さい。>ということでした。中国茶は、1煎目は香りを楽しみ、2煎目が一番おいしく、3、4煎目に味が広がり、5、6煎目まで飲めることも初めて知りました。
佐野先生はずっと中国茶を飲まれているそうですが、疲れていても病気になりにくく、免疫力がついていることをご自身が身を持って、実感されているということでした。また、<医食同源>という言葉にあるように、自分の体質に合ったものを見つけ、続けることの大切さを教わりました。
新たな発見だったのは、人の身体、体質には、【陰と陽】があり、体質の陰陽を見極めた上で、陰(冷え性、血行が悪い)の体質の人には、身体を温める作用のある陽性のお茶が合い、陽(のぼせ性)の体質の人には、熱を取る陰性のお茶が合うということでした。
中国茶の道を極めていらっしゃる佐野先生のお話しは、柔らかな口調の中にも凛とした風格があり、受講者一同そのお話しに引き込まれました。
(記:前田資子)